日本ロボット学会「ロボット感動教育」研究専門委員会

議事録(案)

日時:2009917日(木)11時半−13

場所:横浜国立大学(日本ロボット学会学術講演会会場)教育系総合研究棟II 311

出席者(敬称略):佐藤(東大),琴坂(埼玉大),遠藤(東工大),二井見(産業技術短大),青山(富士重工業,代理 関),稲垣(東海大),井上(ココロ),川村(立命館),村井(産総研),小平(三菱電機),石原(香川大),河村(信大)

0.今後のスケジュール

20091224日(木) 午後,メカトロ教育セッションの後

 SI2009会場にて,研究専門委員会の開催

 議題:下記,報告書分担案の進捗状況報告等

2010330日(火) 第二回ロボット感動教育シンポジウム開催

 下記分担の発表

1.報告書分担案(感動シンポジウムの発表内容案)

 報告書の目次案の提案を行い,内容および分担に関して議論を行った.委員会に御参加頂いた方には,ご執筆のご内諾を頂いた.ご参加されなかった方等については,これからご執筆のお願いをしていく.

報告書目次案

1.はじめに

 本研究専門委員会の目的,ほか

2.ロボット教育の内容調査、教材調査、教員調査、講習実施状況調査

 2.1 大学

 2.2 高専,工業高校

 2.3 高校

 2.4 小中学校

 2.5 企業

 2.6 教材

 2.7 ロボット教育政策

 2.8 課題・将来

3.産学連携教育

 プロジェクト名,育てる人材の目標と規模,カリキュラム

 参画企業,教材,講義に関する工夫

 大学の教育と企業の求める人材の乖離の対策

4.望ましいロボット教育のありかたの検討

 41 ロボット教育の知識体系,人材教育の流れスキルマップ

  教育機関(小中高,大学),方法別(ロボコン,生涯学習等)に

  目標とできる人材を明らかにする.また,得られるスキルを明らかにする.

  

 42 理想的なカリキュラムの策定

  教育対象年齢別(大学,高専,高校,(小中)),あるいは求める人材別

  カリキュラムの樹形図を含む.最終的なゴールとする人材のイメージを含む

  (1)ロボット工学のカリキュラム

  (2)地域連携,産学連携によるロボット工作教室等

  (3)企業におけるロボットを題材とした技術者教育

  (4)中学,高校,高専におけるロボット教育

  (5)科学館におけるロボット教育

 43 理想的なロボット教育用教材

 44 教育機関に求められる資質(教育機関のゴール)

5.日本ロボット学会がとるべき方策の検討

 51 学校教育と企業のギャップ 

  産学官オーガナイザ

 52 認定,認証,検定についての検討

  ロボット教育の体系化,オーソライズのシステムの検討

 53 人材バンク

  学会がロボット教育の人材バンクを行うことの可能性の検討

 54 指導者育成

  学会がロボット教育の指導者の育成を行うことの可能性の検討

6.学会(ロボット学会)がとるべき方策の提言のまとめ

 学会は,どこまで関与すべきか?関与の仕方は?

7.おわりに

参考文献:

事例紹介:

 これまでの委員の「ロボット感動教育」活動の事例を収集して掲載する

2.各委員からの提案,指摘事項

○学会としてできること,学会ならではのところを狙っていくべき.

 指導者のネットワークを作る話をいれたらどうか?

 政策提言を目指して,既存のシステムにとらわれない,教育の方向性

○小中高校生の工学に対する意識調査の結果の紹介

 ロボット学会誌に教育の論文の掲載ができるように,査読基準を作ろう

○ここでの議論,あつめたデータを広く一般公開できる仕組みを

○日本全国の科学館にロボットの展示物を入れられる仕組み

 ロボットの見せ方が重要.単にロボットを展示するだけではだめ.単に動くだけのロボットでは,新味が薄れてきている.

 科学館のロボット活動に注目.

○ロボット工作活動の日常化

 科学館,子供館を活用して,いつでも,どこでも工作活動ができる環境づくり

○新しい科学技術の見せ方他学会(例:物理学会)でも問題になってきている.ロボットの見せ方,科学者の意識(楽しい,感動する,面白いから研究する)を伝えていく必要がある.

○子供たちのモチベーションが維持することができない.その時代時代で「新しいもの,画期的なもの」が変わってきていることを意識する必要がある.モチベーションの出所が違う.昔なら,新幹線,高層ビルがすごかったが,現代では当たり前の存在になっている.

○来年度の予算申請に向けて,これまでの事例紹介を集めておく.それを報告書に入れたらどうか?

○今回のJSTへの申請の反省点

 ロボペディアに集中しすぎた.そんため,子供へどのようにアプローチするのかが伝わらなかった.また,それがどのような効果を生むかを説明する必要あり.

 来年3月のシンポジウムの際には,JSTの後援をとって,JSTの理事を招聘してご講演頂くことをお願いしてみるべきではとの提案があった.

○高校へのアプローチには,桐蔭横浜大の森下先生が活発に活動されていることから,コンタクトをとることが良いとの提案があった.

以上